地獄の1丁目。引っ越し前夜の水道管ブッシャー事件
どうも!数年前から髪の毛の残党たちをバリカン1㎜設定で剃り、
眉毛を2㎜設定で整えるという謎の逆転現象が起きているコーディーです。
前回、マイホームGETのご報告と家の中の紹介をさせてもらいましたが、その後に起こったある事件により、しばらくお休みしてました。
そのある事件とは
【アパート水道管ブッシャー事件】←オチ
その日、オレが仕事を終え明日には引き払うアパートに着くと、妻のマンぼーと娘のコハにゃんがある程度荷物がまとまり、ガランとした部屋で仕上げの梱包作業をしていた。
次の日からは夢のマイホームで暮らすのかぁーと言葉にしなくてもウキウキがあふれ出る。
部屋に入ると妻マンぼーが透かさず
「あ!コーディー待ってたよー!!食洗器ちょっとやってみてー」と叫んだ
『食洗器やってー』とは
先日から妻のマンぼーに対しずーっと丁重にお断りし続けている『食洗器取り外し』の作業の事だ。
このアパートに入居してしばらくしてから、特殊な金具を付けて設置しなければいけない食洗器を業者に頼んで取り付けてもらった。
外すのを業者へ頼むと当然お金がかかる。
マンぼーにはそれがどーしても勿体ないらしく、オレにやってみて欲しいと頼んできていた。
ただ、オレは完全に未知なものは触りたくない主義で、インターネットで見たけどやっぱチンプンカンプン。
ずっと丁重にお断りし続けて、業者に頼むことをマンぼーにお勧めしていた。
しかし、その日も業者に頼む気配がないマンぼー。
どうやら、前回付けもらった時の事を薄っすら覚えてるから一緒にやてみようとの事だ。
明日までにここは引き払わなければならない…。
仕方がない、やってみるか…。
妻のマンぼーとオレはキッチンのシンクの下に潜り込み、水道を止める元栓を探し始めた。
後ろでは不思議そうに二人を見つめる、娘コハにゃん。
マンぼー「ないねー」
オレ「うん、なさそうだねー」
携帯のライトで照らして奥の壁沿いにある蓋を開けてみると、そこには赤青2本のチューブが上下にのびていて、シンクと床の丁度中央部分にはゴッツい金具で上下がしっかり繋がれていた。
オレ「あ、これ(金具部分)じゃん?」
マンぼー「あ、それかも!」
オレ「ちょっとひねってみようか?」
マンぼー「うん」
その時オレとマンぼーはその金具を回せば水が止まるものだと信じていた。
しかし、どんなに回しても水が止まる気配はなく
その金具をオレが少し強めにグっとひねった瞬間
ブッッッッッッシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
一瞬心臓が止まった気がしたが、間違いなくその一瞬は心臓が止まっていたと思う。
オレとマンぼーは一瞬で顔面蒼白。
何が起こったかはわからないが、ヤバいってことだけはわかった。
マンぼー「コーディー!早くその金具戻して!!」
オレ「わかってるよ!でも水圧が凄くて戻らない!!ダメだ!!!勢いが強すぎる!!!!」
上下のチューブをどうにか繋げようとするが、尋常じゃない水圧で手の間から水が噴き出す。
既に抑える手が痛み始めているが、この数秒で1つだけ確信していることがある。
『この手を離したら全てが終わる』
尋常じゃなくパニくった両親の様子に異変を感じギャーと大泣きする娘コハにゃん
どうしよう、どうしようと叫びながら行ったり来たりするマンぼー
水しぶきを浴びながらチューブを元に戻そうとするオレ
一瞬でその場がカオスと化した
オレ「ヤバい!勢いが強すぎる!!手がしびれて長く持たない!!!早くなんとかしないと!!!!」
ほんの数十秒でオレの手の力は一気に限界値に達していた。
その間、水しぶきの轟音と耳に水が入って良く聞こえないが、遠くの方でマンぼーが何かを叫んでいる。
どうやらどこかに必死に電話しているようだ。
オレ「マンぼー!ダメだ手がもたん!!水の110番とかなんでも良いから電話!早く誰か呼んでくれ!」
小さな窓シンク下の窓の向こうにあるチューブを抑えるには体制的に無理がある。
そこで、オレはその小窓の枠を破壊し抑えやすい体制にする決意をした。
バキバキ
体制を立て直し、既に限界を超えている握力と腕力を自分の体重と壊した窓の枠でテコの原理でチューブを抑え直した。
すると、接続部分がさっきよりしっかり繋がり水の漏れが軽減した。
ただ、その時すでに床は水浸し、オレは服のままシャワーを浴びたような状態。
さらに、少し力を緩めると水が噴き出てくる。握力、腕力は限界。離したら試合終了。
オレ「まんー!!なにやってんの!!!早く!!!!もう無理だ!」
そこへ顔面蒼白のマンぼーが戻ってきた
オレ「良かった!!!どっか電話繋がった?!」
駆け寄ってきたマンぼーはオレの耳元で叫んだ
マンぼー「コーディー!どうしよう!引っ越しの為に
損害保険解約の連絡しちゃってる!
どうしよう!どうしよう!」
オレ「!…」
じ、じ、事実かもだけど…今…そんなこと…言われても…
全てが辛すぎる…返す言葉が見つからない…
ここは地獄の一丁目か…
その時、オレの手は既に力が入ってるのか入っていないのかわからない状態だったが
『この手を離したら終わる』
の意識だけで水の吹き出しを最小限に抑えていた。
次回へ つづく